子どもの病気 3

  嘔吐 ・ 下痢  

(1) 吐いた時

風邪や食べ過ぎによる胃腸炎、のどの腫れが強いとき、熱が高いときに 子供はよく吐きます。
食欲が落ちたり、お腹を痛がるときは胃が弱って食物を消化できない状態ですから、 吐いた直後は水分も与えずに1〜2時間絶食して 胃を休ませます。

脱水を心配して すぐ水分を与えること が多いのですが、胃腸に負担をかけて吐き気を長引かせることになります。 先ず休ませて早く胃腸を回復させたほうが早道になります。 以下の順番で 進めてください。

@ 2時間絶食 : どうしても我慢ができなければ、『小さい氷のかけら』 をなめさせる。

A 「番茶」 や 「イオン飲料」 を 一口ずつ10分間隔ぐらい で与える。
吐かなければ段々量を増やす。はかない状態が1時間ほど続いたら、「吐き気止め」 を飲ませて30分程してから、「やわらかい消化の良いお粥」 や 「よく煮込んだうどん」 を少しずつ与え始める。 食べた後気持ち悪くなったり、また吐くようなら、しばらく休ませて再び水分から始める。

(3) 下痢したときの 【食事の与え方】

@ 水分 : イオン飲料(小児用アクアライト)、番茶、麦茶 を 少しずつ頻回に 与えます。
下痢で失った塩分などを補強するには、【イオン飲料】が一番適しています。
「イオン飲料」 を飲まない時は、「お茶」 だけでは塩分や糖分が不足して脱水を起こしやすくなるので、お味噌汁や、お吸い物、野菜スープの薄めたもの を少しずつ与えます。 糖分の補給には薄めの砂糖水 も良いでしょう。 くだもの、牛乳、ジュース、ヨーグルトは与えないでください。

「まだミルクだけしか飲んでいない赤ちゃん」 も、最初の数時間はイオン飲料だけにしてお腹を休ませます。 ミルクも始めるときは薄めて少なめの量から与え始めます。 3時間ぐらいは充分間隔をあけながら与えてください。 合間に 白湯 や イオン飲料 は 飲みたいだけ与えてください。

半日ぐらい様子をみて下痢の回数が減ってくれば、まずミルクの濃さを増やし、下痢が増えなければ量も増やしていきます。

A 食事 : 昔で言う 「くず湯」 は消化がよくカロリーが高いので、まず与える食物としてはお勧めです。 片栗粉を水で溶いてとろ火でトロトロにして、お砂糖や醤油でお好みに味付けして与えます。
一口ずつでも何回かに分けて与えればカロリーの補給になります。 食欲に応じて次のような段階で進めていきましょう。

a) 塩味だけの野菜スープ、薄めのお味噌汁、お粥、柔らかく煮込んだうどん
b) ニンジン、ジャガイモ、大根、かぼちゃの煮たもの
c) お豆腐、卵、ふ
d) 白身の魚、脂肪の少ない肉、ささみ

「果物」 も、煮れば 消化が良くなります。
お腹をこわした時はエネルギーを十分取れないため、体力は落ちています。
身体の保温 に気をつけてゆっくり休養をとるようにしましょう。

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小児科医院 東京都多摩市唐木田 唐木田こどもクリニック